KotlinでPlugin開発-5
前回まででコードはできたので、ビルドしてPluginの形式にする。plugins.config
ImageJのPluginには.classと.jarの2種類がある。.classファイルをPluginsフォルダーに入れれば、そのままファイル名がPlugin名となる。一方、複数のclassを含むような場合は、.jarファイルにまとめてしまう。その際、メインとなるクラスがどれかを指定する必要がある。plugins.configファイルを作れば、どのクラスがメインか、さらにはどのメニューに表示されるかを設定することができる。plugins.configは、src\main\resourcesに作る。resourcesを右クリックして、[New -> File]を選ぶ。ファイル名はplugins.configとする。
中身はこんな感じ。
Plugins, "test1", jp.yo4.main.test
“,”でパラメータが区切られている。- 最初のパラメータはメニューを示す。ここを変えれば(例えばAnalyzeやProcessなど)、そこにPluginが表示されるようになる。
- 次のパラメータは、メニューに表示される項目名を指定する。”“で囲む。
- 最後のパラメータは、Pluginとして呼び出されるクラスを指定する。この際、パッケージ名をフルで指摘しないと実行されない。
jarファイルの作成
jarファイルはmavenのlifecycleで指定する。[View -> Tool Windows -> Maven Projects]を選ぶと、右側にMaven Projectsというウィンドウが現れる。ここで、プロジェクト名を展開し、Lifecycleも展開する。複数項目が現れるが、packageが目的のlifecycleになる。packageを選ぶと、あらかじめpom.xmlに設定したdependencyなどの項目に従ってビルドが始まり、必要なファイルをすべて包含したjarファイルを作成してくれる。作成されたjarファイルは、Projectのtargetフォルダに作られる。あとは、このファイルをImageJのPluginsフォルダに放り込めば完成する。
おわり
KotlinでのPlugin開発は思ったより簡単にできる。今回はnull安全など、Kotlinらしい機能はあまり目立たなかったが、今後は、もっと活用したより大きなPluginを作ってみたい。(2017/02/01: 少し修正)
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